今日はさらに根本的な部分に切り込みたいと思います。
一年中、ダイエットをしているのに痩せない人は、
「一年中、続けることができないようなダイエットをしている」
ということです。
ダイエットというのは、たいていは最初は痩せるんです。
なぜなら、それは本人がやる気になっているから。
しかし、だんだんと気持ちは続かなくなります。
というのも、人間の心は飽きるようにできているからです。
これは自然なことで、感情は放っておいたら冷めるものなのです。
ダイエットに限らず、何かを決心しても続かないのは、その行為に飽きて、それが苦痛に変わるからです。
過去に世間を賑わせたようなダイエット法が色々とありますが、荒唐無稽なとんでもない方法を除いて、基本的には実践したら、痩せていくはずです。
ただし、それは続けていればの話です。
例えば一年中、バナナだけ、林檎だけ、納豆だけ、巻くだけ、記録するだけ、毎日飽くことなく実践できましたか。
たいていの人はできないでしょう。
ここで重要なのは、人間の心は飽きるものだと、理解して受け入れるということです。
それができないと、決めたことを怠ってしまった時には、自分の意志の弱さを責めて自己嫌悪に陥ります。
その結果、「もういいや」と開き直ってあきらめてしまうのです。
では逆に、決めたことを続けるにはどうしたらいいのでしょうか。
私は、当院でダイエットを実践している方には、
「適当にサボること、三日坊主は大いに結構」
と、勧めています。
ただし、三日坊主をしたら、もう一回、三日坊主をしてくださいとも、お願いしています。
三日坊主が悪いのではなくて、三日坊主で辞めてしまうことが続かない理由なのです。
よほどの意志が強い方でない限り、ストイックに実践し続けることなんてできません。
ですから、何かを続けるのであれば、息抜きも必要なのです。
「人間は負けたら終わりなのではない。やめたら終わりなのだ。」byリチャード・ニクソン
何事も、行動を起こさないよりも、少しずつでも辞めずに続けていれば、確実に目標に近づいているのです。