バイキングではなぜ食べ過ぎてしまうのか?

旅先のホテルの朝食、これからの季節はビアガーデンなど、ビュッフェスタイルで食事をいただくと、なぜか食べ過ぎてしまいませんか。

それには心理的に説明できる理由があります。

先ず誰もが思い当るのは、「損したくない」という心理でしょう。

人の心というのは何か得をしたことの嬉しさよりも、損をした悔しさの方が圧倒的に残るのです。

バイキングの場合、少しでもたくさん食べようと直前の食事を抜くなどして、挑む方もみえるかと思います。

しかし、損をしないようにと苦しくなるほど食べてしまって、後々に後悔するという経験をした方も多いのではないでしょうか。

もう一つの理由として、バイキングは楽しいからです。

一人で食事をするのに、バイキングを選ぶ方はそう多くないかと思います。

誰かと一緒に食事をした方が、楽しくて美味しいといった心理が働き、知らないうちに摂取量が増えるのです。

また、普段の食事では目からの情報で終わりを感じます。

つまり、目の前の食べ物が下げられたことを見て、食事の終了を感じるのです。

バイキングでは、常にお皿が新しい物に取り換えられるため、その感覚を脳がリセットしてしまいます。

料理の種類や量がたくさんあることで、目も舌も飽きることがない、ということもあげられます。

「デザートは別腹」というのは本当だということを前述しましたが、バイキングでも同様のことが起こります。

「食べたい」と心の底から思えば、脳は胃にそれが入るだけの空間を作ってしまうのです。

このような理由を踏まえて、どのようにしてバイキングでの食べ過ぎを防いだらいいのか。

私が提唱するのは、沢山の量を食べることに満足するのではなく、沢山の種類から好きな物を好きな量だけを選ぶことに満足することです。

普段はお店が決めている一品の量を、自分で決めることができるのです。

好きなものを好きなだけ選んで食べるというのは、とても贅沢ではないでしょうか。

つまり、身体的な満足感ではなく、心理的な満足感を得るということです。

心を満足させることができれば、少々は食べ過ぎたとしても笑える余裕もでてくるでしょう。

バイキングで思い出したのは、先日に偶然見かけたテレビ番組で食べ放題のお店にて、どの品が最も原価が高いかということを、お店に聞いていました。

これは品性を欠く質問ではないでしょうか。

好きなものではなくても、得だから注文するというのは、お店に損をさせるだけです。

「損したくない」という気持ちはわかりますが、ここまでくると異常だと思います。

自己啓発では積極的に損をしなさいという教えがあります。

先ずは自分が損をして相手に得をさせることで、その先にはもっと大きな得や徳があるからなのです。

「恩送り」という言葉があるように、誰かから貰った得というのは世の中を巡ります。

その場では損をしたとしても、長期的にみれば得をしていることが多いのは、そのようなご恩の返報性のためなのです。