もっと簡単に意志を鍛える方法

先回の記事では、自ら軽トランス状態を作りだす、自律神経訓練法を紹介いたしました。

慣れてしまえば、いつでもどこでもリラックスできてしまう、とても優れた方法です。

禅の瞑想と比べたら、簡単に身に付く方法なのですが、これすらも億劫だという不精な方もみえるかと思います。

そのような方に、日常生活の中で自分でも気がつかないうちに軽トランス状態に入って、脳波がシータ波になっているような状況を紹介します。

まず、何かに集中している時というのは、結構なトランス状態です。

具体的にあげるとすると、活字に限らずマンガなどの読書、映画、車の運転、カラオケやダンス、運動、釣り、マッサージなど、気持ちよく行っている時には自然と無意識になっているはずです。

マンガや小説、映画ではその中に出てくる人物と自分が同化していることがありませんか。

釣りやマッサージが好きな方は、いつの間にか時間が過ぎ去っている感覚を感じたことがあるでしょう。

また、運動でいえば、いわゆるランナーズハイの状態です。

このように、意志を鍛えるためには、「趣味に没頭する」という方法もあるのです。

自分が好きで行うことでしょうから、快楽を感じながらもいつの間にか意志を鍛えているのです。

日常が忙しく、それほど趣味にかけている時間がないという方もみえるかと思います。

そのような方にお勧めするのが、日常の家事や入浴などの際に「体を揺らしながら行う」という方法です。

電車に乗っていると、眠たくなってきませんか。

あれは一定のリズムで緩やかに身体が揺すられているからです。

脳というのは揺れの耐性が低いため、気持ちよく揺することで眠りの脳波を誘います。

余談ですが、逆に激しく揺すると、気分が悪くなったり気を失ったりします。

ボクシングなどの格闘技で、頭部に強い衝撃を受けると、意志に反して身体を自由に動かせなくなる状態、いわゆるノックアウトです。

そして、誰もが毎日経験しているであろう「寝起き」です。

朝、起きてウトウトとしている時には脳波はシータ波になっています。

そのウトウトしている状態を長くすることで、意志を鍛えることができます。

少しだけ、早めに目覚まし時計を鳴らして、いわゆる「二度寝」を自ら創り出すのです。

二度寝が気持ちいいのは、夢と現実の狭間にて、とてもリラックスした状態になるからです。

充分な睡眠の後には、浅い睡眠にしかならないため、身体の休息にはなりませんが、心の休息の効果が非常に高くなります。

実際に「強いストレスを抱えている人ほど、二度寝をしてしまう」というデータもあり、それは心に備わった防御反応が行わせているのです。

このように、日常の中で意志を鍛えるためにできることは、いくらでもあります。

どれも簡単で気持ちのいいことですから、習慣として意志の力を養うことで、食欲と上手につきあえるようになります。