マズローの欲求段階説

アメリカの心理学者、アブラハム・マズローは「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生きものである」として、欲求を5段階に分け、体系化しました。

第1段階が生理的欲求で、飲食といった生命の存続のための「生理的欲求」です。

第2段階が健康や治安、住居というような「安全の欲求」です。

現在の日本ではこの段階までの欲求は、たいていの人はすでに満たされているはずです。

当たり前すぎて気がつきませんが、本当に恵まれていると思います。

問題は、次の第3段階の「愛と所属の欲求」です。

会社や家族に帰属することで、人間関係を確立していたいという欲求です。

どんな人でもずっと孤独でいると、不安になり心を病む原因となります。

また、第4段階の「承認欲求」ですが、他人に認められたいという、集団に所属しないことには派生しない欲求です。

集団の中で「自分は認められていない」と思っている人は、劣等感に苛まれることになります。

これらの欲求が満たされずに悩んでいる人は、とても多いように見受けます。
これら四つの欲求は欠乏欲求といわれます。

満たされないことには、次の段階の最上位の欲求、「自己実現」には届きません。

例えば、会社の人間関係が希薄だと、足の引っ張り合いになります。

劣等感の強い上司は、部下の悪い部分しか見ようとしないので、部下はやる気を失い、組織は上手く機能しなくなるでしょう。

実際にこのようなことは日常によくある話ですが、この所属と承認の欲求を満たすためには、どうすればよいのでしょうか。

それは、周りが放っておいてくれないような人になればいいのです。

周りの人に平気で迷惑をかけろといった意味ではありません。

迷惑をかけても、それを許してもらえるような生き方をしなさい

ということです。

そういった意味では、究極の見本は子供かもしれません。

這う、立つ、歩くといった困難を、諦めた子供はいなかったはずです。

子供のように何事も素直に実践して、どんな困難にあっても諦めない人は魅力的です。

しかし、厄介なことに大人の心は、「変化や面倒なことを避けて、なるべく新しいことはやりたくない」という性質があります。

ダイエットも同様ですが、これをいかに乗り越えるか、「変わりたい」ではなく「変わる」と決めることが重要なのです。