不完全を受け入れる。

「ゲシュタルト」という言葉を聞いたことがあるかと思います。

これはドイツ語で「全体性を持つまとまりのある構造のこと」をいいます。

そこで、「心のある部分だけを見るのではなく、全体を見る」といった考え方が、ゲシュタルト心理学です。

例ですが、下の文字を見比べてください。

 O  C

O よりも C の文字の方が気になりませんか。

これが、「完成された円よりも切れた円の方が印象に残る」という認知心理です。

要するに、人の心は「欠けている部分が気になってしまう」ということです。

これをゲシュタルト心理学の「未完の行為」といいます。

これは、文字だからよろしいのですが、人に対してだったらどうでしょうか。

相手に完璧を求めた結果、相手の欠点が気になってしまうのです。

一度、欠点を見てしまうとそこばかりを見てしまい、相手の長所を見ることが難しくなります。

また、このような人は自分にも完璧を求めてしまうので、いつも自分の不完全さに不満をもつことになります。

何事も、「完璧を目指す」のは素晴らしいですが、「完璧でなければならない」という考え方は改めたほうがよろしいでしょう。

そもそも、世の中は自然以外は不完全にできているのです。

不完全な自分を受け入れることで、不完全な他人を受け入れることができるようになるのです。