悩みの原因はABC

会社や学校など集団の中で、たくさんの人が同じ状況下で過ごしていたとしても、個々人の悩みは違っています。

当たり前かもしれませんが、人の悩みの原因は千差万別だからです。

だから、それぞれの悩みの原因を探るのは難しい。

これを分かりやすく説明しているのが、アメリカの心理学者アルバート・エリス博士のABC理論です。

このABC理論を、親子の教育に当てはめてみましょう。

子供の行動をA「Activation」、それに対する親の「こうあってほしい」という願望がB「Beliefs」、その結果の親の感情がC「Consequences」です。

例えば、

A「子供が親の言うことをきかない」 B「子供ならば親の言うことをきくべきだ」 C「衝突の結果……」

ということになりかねません。

ここで問題なのは、Aの子供の行動ではなく、Bの親の願望です。

なぜなら、子供にも感情と考え方があり、親と同じ人間ではないからです。

ここでBを変えることなく、親の願望を押し付け続けるとどうなるでしょうか。

子供の年齢もありますが、期待に応えるために自分を殺すか、グレるしかないです。

どちらに転ぶにせよ、子供の心は親の犠牲になってしまうでしょう。

では、どこをどう変えるかが重要になってきますが、Bの「~するべき」という願望を変えるのです。

これを、心理学では「Beliefs(ビリーフ)の書き換え」といいます。

例 B「子供ならば親の言うことをきくべきだ」→「自分の意志で行動するのであれば、信用して見守ろう」

というのはいかがでしょうか。

子育てに限らず、どのような場合においても「~べき」ではなく、「~だといいな」ぐらいに留めるのが精神衛生上よろしいです。

ABC理論の要約は、

「現実に起こったことに悩みの原因があるのではなく、出来事に対する個人の考え方が悩みを創造する」

ということです。

つまり、悩みの原因は事実に対する自分の受け止め方なのです。

起こった事実を変えることはできませんが、受け止め方を変えることで、おのずと結果は変わってくるのです。