ニーチェの思想でダイエットを考えてみる…。

ニーチェの哲学を、最もよく伝えているのが「ルサンチマン」ではないでしょうか。

ルサンチマンとはフランス語で「恨み」を意味します。

この思想についておおまかにいえば、本来なら弱者は何とかして、その立場から脱するべきところを、「強者は悪で弱者は善」「多数派こそ正しい」と捻じ曲げて解釈し、努力を放棄することをいいます。

この「弱い者が善である」という価値観を奴隷道徳といい、これを植え付けたのがキリスト教だとして、激しく批判をしています。

またニーチェは、このように努力を放棄した人たちを「畜群」といい、自らの意志を持たずに周囲に流されているような人々を嫌っていました。

このような人たちも、どうにかして強者に勝ちたいので、「あいつは立派な立場かもしれないけど、悪い方法で手に入れたから」といったように、妄想の中で復讐をします。

要するに、自分勝手な道徳を作り上げているわけです。

これをダイエットに当てはめてみましょう。

自分より太っていたのに、気が付くと綺麗に痩せた人がいたとします。

この時に「羨ましい」、さらにいうなら「妬ましい」と思ってしまうことがルサンチマンです。

なぜなら、綺麗に痩せた人というのは、時間や経済など、絶対にに何らかの努力をしてきたからです。

一年中ダイエットをしているのに痩せない人の本音は、

「努力するのは嫌だから、自分なりのやり方でラクして痩せたい」

というルサンチマンで、綺麗になった人の努力の背景を否定します。

そして、流行りのダイエット法にすぐに飛びついては、ラクして痩せることを夢見るのです。

自分が真実だと思いたいことを真実と解釈して、真理や価値観が無視された状態を「ニヒリズム」といいます。

ダイエットに限らず、テレビやネットから簡単に情報が手に入るようになり、このようなニヒリズムがあふれているような気がしてなりません。