タイトルのような質問を、よく受けます。
結論からいえば、「必ず要るものではありませんが、摂った方が効率的です」と答えています。
人間の身体は100%、その人が食べた物、飲んだ物で出来ています。
また、どれだけの量を食べたとしても、それを上回るほどの強度で生活していれば、太ることとは無縁でしょう。
つまりは体型が、その人の食習慣や生活習慣がどのようなものであったかを明らかにしているということです。
五大栄養素というものをご存知でしょうか。
「糖質(炭水化物)」「脂質」「たんぱく質」「ビタミン」「ミネラル」の5つです。
この中でも「糖質と脂質」は人間が生きていくための燃料の役割をする「カロリー」といった呼び方ができます。
その他の栄養素、「たんぱく質、ビタミン、ミネラル」がカロリーと合わさることにより、初めて身体を動かすエネルギーとなるのです。
カロリーに比べると栄養は微量で、よほど気にしていないと、食事だけで見合ったバランスをとることは難しいでしょう。
では、消費しきれなかったカロリーはどうなってしまうのか。
察しの通り、体脂肪となって身体に残り続けます。
長い人類の歴史の中で、現在ほど食べ物が余っている時代はありません。
一日に三食が当たり前になっていますが、これもたった50~60年くらいの習慣ではないでしょうか。
ですから、まだ身体が遺伝子レベルで飽食に慣れていないのです。
人間の身体の構造はとても優秀で、貯められるときに貯めておこうと、飢餓に備えて太るようにできているのです。
また、普段から何気なく食べている食材も変化しています。
国立農業中央試験場の研究発表によると、環境や流通の事情など要因は様々ですが、野菜や魚、肉に含まれる栄養素自体が昔と比べて少なくなってきています。
つまり、現代の食事は摂取できる栄養素が減少し、摂取するカロリーが増えているということが言えます。
これは個人的な考え方ですが、たとえ栄養が減ったとはいえ、旬の季節ではない野菜が安定して店頭に並んでいるのは、科学のなせる業であり、このような技術の進歩は素晴らしいことだと思っています。
また、栄養不足を補うための科学がサプリメントともいえるのではないでしょうか。
人工的なものですから、賛否両論あるとは思います。
しかし、昔に比べて便利になったのだから、便利なものは使ったらいいのです。